1997年に倒産して会社更生法の認可を受け、ブルーハウスから小樽オルゴール堂に社名変更して、2005年に更正手続きが終了した現オルゴール堂(本社・小樽市)が、富良野麓郷地区にグランピング施設「ROKUGOU STAR FOREST GLAMPING VILLAGE」(富良野市東麓郷3、富良野オルゴール堂裏)を開業した。
(写真は、オルゴール堂が開設した「ROKUGOU STAR FOREST GLAMPING VILLAGE」と施設の内部=オルゴール堂提供)
オルゴール堂は、歴史的建造物を利用した小樽オルゴール堂本館や2号館、堺町店(いずれも小樽市)のほか函館オルゴール堂(函館市)、富良野オルゴール堂(富良野市)、鎌倉オルゴール堂(神奈川県鎌倉市)、京都オルゴール堂・嵐山店(京都市西京区)、嵯峨店(同市右京区)など11店舗を展開、国内外のオルゴールや雑貨、アクセサリーを販売している。
今回、富良野オルゴール堂の隣接地にグランピング施設「ROKUGOU STAR FOREST GLAMPING VILLAGE」を開業させた。富良野麓郷地区は、北海道の大自然が感じられる地区で、ドラマ『北の国から』に登場する黒板五郎の5番目の家として知られる五郎の石の家のほか、「やなせたかしの店 アンパンマンショップ ふらの店」からも近く、自然を身近に感じながら滞在や観光が楽しめるスポット。グランピングでは、サイクリングや小川釣りなど、子どもから大人まで楽しめるアクティビティも用意されている。
テント数は5基(2人用2基、4人用3基)で敷地面積は2515・25坪(8318・42㎡)と広大。総事業費は約3000万円。価格帯は、税込み大人1人1泊夕食付きで1万5000円からとなっている。
同社では、2019年に富良野オルゴール堂の裏地を購入、オルゴール堂との相乗効果を狙ってグランピング施設の建設を予定していたが、コロナ禍で一旦中断。コロナ禍の人流抑制も落ち着いてきたことから、再び建設を進めることになったものの、資材購入先の中国のロックダウンやウッドショックによる原材料価格の高騰が重なり、2ヵ月遅れで9月16日のオープンにこぎつけた。同社が小売と飲食以外の分野に参入するのは初めて。「富良野は第2のニセコとして海外からの注目を浴びているエリア。海外需要も取り込んでいきたい」(広報)と話している。