アークス(本社・札幌市)の新年名刺交換会が7日、札幌パークホテルで開かれ取引先関係者やアークスグループなどから約1000人が参加、新年の挨拶を交わした。横山清社長は冒頭に「年商5000億円を目指してスピードアップを図る年にしたい」と述べ、今年も食品スーパーの経営統合に意欲を見せた。(写真上段左から挨拶する横山清氏と福原朋治氏、下段左から小苅米秀樹氏と乾杯する参加者たち)
今年の名刺交換会には、昨年9月から完全子会社になったジョイス(盛岡市)の小苅米秀樹社長が出席したほか例年行事が重なって出席できなかった福原の福原朋治社長(アークス副会長)も顔を見せユニバースの三浦紘一社長(アークス会長)以外のアークス役員陣が勢ぞろいした。
横山社長は、挨拶の中で、来年4月の消費税8%導入に触れ、「一番命に身近な食料品に影響が出る。(景気が良くなって)収入が上がるまでには時間がかかり、それまでは我慢してくださいというのは庶民と一緒に生活している我々の身としても言えない」と述べ、食料品への軽減税率導入など何らかの提言をしていくことを示唆した。
また、昨年1月にアークスの中核企業であるラルズが公正取引委員会の立ち入りを受け、現在もその調査が続いていることについて、「取引よりも取り組みで皆さんと一緒に事業を行ってきたが、どちらかというと契約とか約束事は“まあまあ”という感じだった。決めることはきちっと決め、守ることは守ることを即刻実現する。人間関係や取引は今後も大事にします。契約やルールについておかしいと思ったら遠慮なしに私に言ってください」と語っていた。
続いて、福原副会長が登壇し、一昨年のトライアル2店舗オープンや昨年のマックスバリュ北海道のザ・ビッグ転換で釧路は激戦が続いたことを報告、「昨年11月でこうしたライバル店の展開はひと回りし、12月は敵も味方も横一線に並んでスタートしたが、福原は予算を達成、既存店はすべて前年12月をクリアーできたので本当にホッとしている。昨日は釧路を回ってきたが、従業員も自信を深めたのか意気軒昂で張り切っている。今年も釧路や帯広にはライバルが大きな規模の店を出すので油断できない」と挨拶し気を引き締めていた。
その後、アークスの新任取締役に就いたジョイスの小苅米社長と阿部修執行役員がそれぞれ挨拶、アークスグループ取引業者の集まりである大輪会会長の藤井敬一氏(大丸藤井社長)の音頭で乾杯し懇談に入り、大輪会副会長で三菱食品北海道支社長の星正寿執行役員の発声で三本締めを行い約1時間の名刺交換会は終了した。