札幌市中央区南7条西2丁目の鴨々川沿いに隠れ家のように佇んでいた「うなぎの和田」が廃業した。現在は、写真のように建物は取り壊されて更地になっている。新たな建物の建設も間もなく始まるもようで、「うなぎの和田」は時代の流れに押されるように消えていった。(写真は、「うなぎの和田」があった鴨々川のほとり)
「うなぎの和田」は、1975年の創業。店主の和田昭雄さんは、1946年3月稚内生まれで、うなぎ割烹店で5年間修業し、裂きの技術などを習得して開業した。ふっくら焼き上げる関東風と熟成のタレが評判で常連も多かった。営業しているのか、していないのか分からないような店構えだったが、店内に入ると外観の印象とは違って、落ち着いた雰囲気が広がっている店舗だった。
和田さんは、今年初めに75歳で死去、店を継ぐ人がいなかったため47年目で廃業せざるを得なかった。その後、借家だった建物は解体され、今は写真のように「うなぎの和田」の面影はどこにもない。更地になった土地では、間もなく新たな建物の建設工事が始まるもよう。近所の人は、「これも時代の流れ。しょうがありません」と話していた。