苫小牧沼ノ端エリアのゴルフ打ちっぱなし練習場解体、賑わいの残像

社会・文化

 苫小牧市北栄町5丁目にあった、ゴルフ打ちっぱなし練習場の解体工事が進んでいる。既に鉄塔とネットは撤去され、現在は3階建ての打席部分の解体工事が行われている。解体後には、約4500坪の更地が出現する。どんな土地利用に進んでいくのか。(写真は、解体工事が進んでいるゴルフフォーラムクレスト99)

 国道36号線を苫小牧方面に向かい、国道234号線との分岐点を過ぎると、打ちっぱなし練習場の解体工事が見えてくる。この練習場は、グリーンサプライ(本社・苫小牧市)が運営していた。1992年頃にオープンし、ゴルフフォーラムクレスト99の名称で、ゴルファーたちに親しまれてきた。60打席、距離220ヤードで室内練習場も備え付けていた。

 バブル期にピークを迎えたゴルフ人口は減少、レジャーの多様化もあって、打ちっぱなし練習場は、全国的に減少傾向にある。豪雨や強風による鉄塔崩壊など頻発する自然災害によって、打ちっぱなし練習場にも、より安全性が求められるようになったことも閉鎖を加速させている。そうした流れの中、ゴルフフォーラムクレスト99は老朽化が進んできたとして、2017年10月に打ちっぱなし練習場を閉鎖、翌2018年5月には室内練習場の営業も終えた。

 それから5年、解体工事が始まった。交通量が多い国道36号線沿いにあるため、ドライバーたちの目にも留まる。30年近く続いた練習場が形づくってきた風景が間もなく消える。土地所有者はグリーンサプライ。同社は、苫小牧沼ノ端エリアを中心に不動産業を展開している。「跡地利用は未定」(グリーンサプライ)としているが、沼ノ端エリアは苫小牧市の中でも人口増の地域。どんな土地利用が進むのか、道行くドライバーたちの関心も呼んでいる。

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