札幌市中央区南30条西10丁目1136-1に、1万㎡を超える一筆の更地(独立した1個の土地)が出現した。所有者は、国家公務員共済組合連合会(略称KKR、本部・東京都千代田区)。道や札幌市の利用がなければ、一般競争入札により売却されるが、1万㎡を超える更地のため後利用に関心が高まっている。(写真は、KKRが所有する1万㎡を超える更地)
この場所には、「札幌南30条郵政宿舎」が建っていた。3棟あった4階建ての宿舎は、昨年11月から解体工事が始まり、今年7月には更地になった。土地所有者は、KKRで土地面積は1万291・25㎡(約3118坪)。用途地域は、第一種住居地域で建蔽率60%、容積率200%、33m高度地区。住居のほか、3000㎡以下の店舗や事務所、ホテルの建設が可能な地域。
北海道財務局は、この土地についてまだアナウンスをしていないが、地方公共団体の取得要望がなければ、一般競争入札による売却が基本的な考え。ただ、土地面積が1万㎡を超えるため、まちづくりに配慮した土地利用や地域経済の活性化等を目的として、二段階一般競争入札になる可能性もある。
近隣の南29条西9丁目1130-1、1130-2にあった同じKKRの土地約7200㎡(約2188坪)は、一般争入札で2017年3月に一条工務店(本社・東京都江東区)が約5億6000万円で取得した。同社は、その土地を37区画に分けて販売、現在は戸建て住宅が建っている。南30条西10丁目の土地は、それよりも約1・4倍広いため、土地利用が注目される。