16日付の朝日新聞朝刊に掲載された「朝日川柳」が、昨日からツイッターでトレンド入りしています。
「疑惑あった人が国葬そんな国」
「死してなお税金使う野辺送り」
「動機聞きゃテロじゃ無かったらしいです」
これらが「朝日川柳」に選ばれていました。8日に死去した安倍晋三元首相の国葬についての川柳のようです。
川柳は風刺であっても心のどこかに温かいものが流れてこそです。寒々しくささくれだったものしか心に残らないものは、川柳と言えるのでしょうか。「朝日川柳」の選定、掲載基準が疑われます。
朝日新聞綱領には、「真実を公正敏速に報道し、評論は進歩的精神を持してその中正を期す。」、「常に寛容の心を忘れず、品位と責任を重んじ、清新にして重厚の風をたっとぶ。」などと明記されています。
「公正敏速」「品位と責任」、選ばれた川柳がこれに該当するとは思えません。
人の心を分断するようなような川柳を掲載することをおかしいと思わない新聞社が記者クラブに入り、市役所など公的な施設の一角に記者室まで与えられ、当然のように特権的に情報を集めていることに悲しくなりました。