北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の2022年2月期決算は、売上高389億6500万円、営業利益3億5600万円、純利益2億4400万円で前期比2%の減収、23%の営業減益、26・9%の純利益増となった。売上高営業利益率は0・9%と、前期より0・2ポイント減少した。(写真は、2021年11月から本格稼働を始めた「ラッキー生鮮・デリカセンター」)
コロナ禍の長期化で外出自粛要請が繰り返されたことにより、一定の巣ごもり消費や内食需要が継続したものの、人流抑制に伴う来店客数の減少と衣料品の低迷が大きく影響、減収となった。販管費は、原油高による水道光熱費の増加があったが、人件費減少や消耗品削減等により前期比1・4%減になった。期中の新店投資、改装投資はなく、2022年2月20日に「ラッキー衣料館札内店」(中川郡幕別町)を閉店した。利益面では、前期の固定資産売却損の反動があって増益となった。
売上総利益(粗利)は100億2300万円で売上高総利益率(粗利率)は25・7%と前期並みを維持。短期借入金は、49億5000万円となり前期より11億円増加、長期借入金は16億6300万円となり前期より約2億円増えた。長短借入金額は66億1300万円(前期より約13億円増加)。
2023年2月期は、昨年11月に増強した「ラッキー生鮮・デリカセンター」(小樽市)の運営が軌道に乗るとともに、今年3月から同センターに移設した「精肉センター」も本格稼働をすることから惣菜商品や精肉商品の差別化が進み、バックヤード人件費等の販管費も一定程度縮小する見込み。また、9月には「シティわっかない店」(稚内市)の改装も予定している。業績予想は、売上高371億円、営業利益3億8000万円、純利益2億5000万円で、2022年2月期比6・7%の営業増益、2・3%の純利益増を見込む。なお、売上高については「収益認識に関する会計基準」等を適用するため、増減率を示していない。