道内初「カーボンオフセットLPガス」、「焼肉徳寿」本社向けに供給開始

経済総合

 いちたかガスワン(本社・札幌市中央区)は、道内初の「カーボンオフセットLPガス」の供給を、「焼肉徳寿」を展開する梨湖フーズ(同・同市豊平区)の本社向けに開始した。(写真は、カーボンオフセットLPガス供給証明書交付式。左から、いちたかガスワン・佐藤勝治社長、梨湖フーズ・高木勉代表取締役=いちたかガスワン提供)

「カーボンオフセットLPガス」は、LPガスの燃焼に伴うCO2排出量と同量のCO2クレジット(別の場所や方法でCO2排出量を削減、吸収した量を認証機関によりクレジット認証したもの)をLPガスに付与して販売することによってCO2を相殺、LPガスから排出されるCO2をゼロにするもの。通常のLPガス価格にカーボンオフセット単価が加算されて供給される。いちたかガスワンは、2022年1月よりこの「カーボンオフセットLPガス」の取り扱いを開始、このほど第1号供給先として梨湖フーズと合意、1月検針分より供給を開始することになった。

 梨湖フーズは、「焼肉徳寿」を札幌市内や江別市内、千歳市内、室蘭市内で展開しているほか、白老郡白老町で牧場・農場とファームレストランを展開する「徳寿ファーム」を運営、食の安全安心、地産地消に取り組むなど地球環境やSDGs(持続可能な開発目標)にも前向き。同社では、「カーボンオフセットLPガス」の採用によって、LPガスによる年間CO2排出量10・1tが実質ゼロになる。本社向けのカーボンニュートラルを皮切りに、段階的に店舗等への採用を推進していく。
 一般的に札幌市内の飲食店では、都市部の店舗は都市ガス、ロードサイドの店舗はLPガス利用が多い。いちたかガスワンでは、ロードサイドで展開している飲食チェーン向けに「カーボンオフセットLPガス」の導入を働きかけていく。

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