J-REIT(国内不動産投資信託)のジャパンエクセレント投資法人(東京都港区)は、同法人の資産運用会社ジャパンエクセレントアセットマネジメント(同)を通じて、12月1日に札幌市中央区南1条西4丁目5-1の「札幌大手町ビル」の信託受益権を取得した。取得額は40億6900万円。NOI利回り(営業純収益と不動産価格の比率)は、4・6%、償却後NOI利回りは3・7%。(写真は、「札幌大手町ビル」=右から2番目のビル)
「札幌大手町ビル」は、1984年4月竣工で築37年。地下1階、地上9階建てで2019年3月にリニューアルして新耐震基準に適合している。土地面積は約363坪(1199・20㎡)、延べ床面積は約2967坪(9792・75㎡)。1階には七十七銀行(本店・仙台市)札幌支店が入っているほか、クリニックや調剤薬局、企業のオフィス、士業事務所などが入っている。稼働率は、2021年10月末で98・5%。
土地建物は、2008年から流動化され、信託受託者は三井住友信託銀行から2013年に三菱UFJ信託銀行に代わっている。一方、事実上の所有者である信託受益権者は、2013年から売買されて代わり、2018年2月に合同会社イレブン(東京都港区)が取得。同社は、米系ファンドとされ取得額は約60億円とされていた。
ジャパンエクセレント投資法人が取得したのは、信託受益権の共有持ち分の70%。土地と建物の比率は、89・2%対10・8%。「札幌大手町ビル」のテナント収益は年間2億7500万円、費用は9000万円(減価償却費除く)でNOIは1億8500万円。同法人が、札幌市内でオフィスビルを取得するのは、2013年3月に55億円で取得した「SE札幌ビル」(北区北7条西1丁目1-2)に次いで2棟目。