マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の13回目は、札幌市中央区南7条西5丁目5-15の「オートガスステーション札幌」。(写真は、解体工事が進んでいる「オートガスステーション札幌」)
札幌ススキノの中心部に近い南7条通沿いにあった車両用LPガススタンド「オートガスステーション札幌」。タクシーなどのLPガス充填所として、1997年にアストモスエネルギー(本社・東京都千代田区)と札幌アポロ(同・札幌市中央区)が共同出資で設立した。
操業開始から24年、一定の役割を終え今年閉鎖された。解体工事は、2021年10月中旬から始まり、現在はほぼ終了している。土地面積は約408坪(1347・56㎡)。土地所有者はアストモスエネルギーで、解体工事の発注者も同社。ちなみに同社は、出光興産(同・東京都千代田区)51%、三菱商事(同・同)49%出資の合弁会社で、LPガス輸入取扱量、船舶保有数、LPガス国内販売シェアがいずれもトップクラス。2020年12月期決算は、売上高3435億2500万円、純利益29億6600万円。
この場所は、「Tマークシティホテル札幌」と「レンブラントスタイル札幌」の間に囲まれている。南7条通から仲通りまで繋がっている長方形の土地のため、次の活用策に注目が集まる。