「ボストンベイク」創業者のラーメン店「八味一心」10月末終了、パン事業強化のため

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 札幌圏で焼きたてパン専門店「ボストンベイク」を展開しているボストン(本社・札幌市手稲区)は、1店舗で営業していたラーメン専門店「八味一心」を10月31日(日)で閉店させる。オープンから20年近く営業してきたが、パン事業強化のため閉店を決めた。(写真は、「ボストンベイク新川店」と並んで営業しているラーメン店「八味一心」)

「八味一心」は、札幌市北区新川3条6丁目7の新道沿いに「ボストンベイク新川店」と併設して営業している。ボストン創業者の津田彰彦氏が、パン事業の傍ら始めたラーメン専門店で豚骨や鳥ガラ、魚介類からスープを作り、コクのある辛さの「辛みそラーメン」が人気メニュー。津田氏が「八味一心」を始めたきっかけは、子どもの頃に実姉が作ってくれたラーメンが美味しかったことが動機。当時の記憶を頼りに独特の味を作り上げた。

 ボストンは、今年1月にアミューズメント施設を展開している北東商事(本社・札幌市手稲区)がM&Aして同社の子会社になった。津田氏は顧問に就いたが、今年5月に退任している。ボストン社長を兼務する北東商事の髙橋徹社長は、「八味一心」閉店について、「お客様も多く、閉店するかどうか迷ったが、パン事業に専念していくことがベストと判断した。閉店後は、隣接する『ボストンベイク新川店』の工場拡張スペースとして活用する」と話す。

 ボストンは現在、「新川店」、「札幌本店」(札幌市北区北18条西4丁目)、「里塚店」(同市清田区里塚2条7丁目)、「江別店」(江別市高砂町14-11)に工場を併設しているが、いずれもフル稼働に近い状態。サッポロドラッグストアーとボストンが共同開発したパンの生産を開始するなど、今後も増産が見込まれることからパン事業に一本化することにした。

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