道内食品スーパー最大手のアークスは9月1日、北東北を地盤とする食品スーパー、ジョイス(岩手県盛岡市)を経営統合し100%子会社にした。昨年10月のユニバース(青森県八戸市)に続くグループ化で、青森県、岩手県でのシェアは27%を超える。
アークスは、今年4月16日にジョイスの経営統合を発表、統合完了日を9月1日としていた。この日、アークスが株式交換でジョイスの全株式を取得して完全子会社とし、アークスの横山清社長がジョイスの代表取締役会長に、ジョイスの小苅米秀樹社長がアークスの取締役執行役員にそれぞれ就任した。
ジョイスは、1928年に盛岡で精肉店「一戸商店」として創業。58年に食品スーパー1号店を出店してスーパーマーケット業に転換した。94年にはジャスダック市場に株式公開。2000年には株式交換によって北上スーパーを買収している。
2012年2月期の売上高は437億1800万円で営業利益7億3000万円、純利益1億6700万円。従業員数は約640人。アークスとの経営統合によって12年8月にジャスダック上場廃止になった。
3年前から「食の提案型スーパーマーケット」と銘打った新営業モデルを推進し現在6店舗がこのモデルを導入している。また、岩手県の生鮮食材を使ったオリジナル商品「岩手の恵み」を店舗で販売。
ジョイス店舗35店舗がアークスグループに入ることで、アークスの全店舗数は287店舗になり、売上高は4390億円になる見込み。