北海道に本社を置く上場スーパーの2021年5月度の売上高は、ダイイチ(本社・帯広市)を除いて前年割れになった。各社とも昨年のコロナ禍による巣ごもり需要拡大の反動が出ている。(写真は、ラルズが運営する「ビッグハウス エクストラ店」)
アークス(本社・札幌市中央区)は、全店売上高が前年同月比97・1%、既存店売上高が96・5%で今年2月以降、全店、既存店ともに4ヵ月連続の前年割れになった。客数は全店が99・2%、既存店が98・9%、客単価は全店が97・8%、既存店が97・6%で、客数の減少が続き、客単価の前年割れも4月に続き、2ヵ月連続となった。
アークスの北海道6社の売上高は、全店が前年同月比98・0%、既存店が97・4%、客数は全店が100・2%、既存店が99・6%、客単価は全店が97・8%、既存店も97・8%になった。店舗数は220店舗。東北・北関東の4社の売上高は、全店が97・6%、既存店が96・9%、客数は全店が99・4%、既存店が99・3%、客単価は全店が98・1%、既存店が97・5%、店舗数は124店舗。
イオン北海道(本社・札幌市白石区)は、全店売上高が前年同月比99・6%、既存店売上高が98・9%で、緊急事態宣言の影響を受け全店、既存店ともに前年を割り込んだ。衣料部門は、全店が100・0%、既存店が99・9%、食品部門は全店が100・0%、既存店が99・2%、住居余暇は全店が96・8%、既存店が96・6%だった。
ダイイチは、全店売上高が前年同月比101・8%、既存店売上高も同じ数値だった。2月から全店、既存店ともに前年割れを続けていたが、4ヵ月ぶりに前年を超える結果になった。部門別にみると、惣菜が107・9%と大きく伸び、デイリーの105・0%、一般食品の103・7%、青果の102・7%と続き、畜産は100・5%と前年並みだった。客数は、102・3%と前年より増加したが、客単価は99・6%と前年より減少した。
北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、新規出店や閉店が1年以上なかったため全店舗が既存店扱いだが、売上高は前年同月比97・5%となり、昨年12月から6ヵ月連続の前年割れになった。グロサリー部門は好調だったが、生鮮部門の畜産が苦戦、惣菜は好調だった。客数は98・5%、客単価は99・0%。客数の減少は20年3月から続いているが、客単価の前年割れはコロナ禍による巣ごもり需要が始まった昨年2月以降では初めてとなる。