負債額10億円で「スーパー寿」運営の鵜川商事、札幌寿商事が自己破産申請、全日食のHGC継承に伴う余波

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 商品の共同仕入れ会社HGCが全日本食品に吸収されることになったことに伴い、HGCから商品調達をしていた「スーパー寿」が全日食への乗り換えができず29日に札幌地裁に自己破産を申請した。申請代理人は川村昭範弁護士。HGC関連では初の倒産。負債額は約10億円。
 
 自己破産申請したのは、スーパー寿の継立店、栗山店を運営している有限会社鵜川商事(夕張郡栗山町継立)と札幌市内のひまわり店、おかだま店を運営している有限会社札幌寿商事(札幌市北区)の2社。帝国データバンク札幌支店によると、鵡川商事は2012年2月期に約7億5000万円、札幌寿商事は2011年7月期に約6億8000万円をそれぞれ売り上げていた。
 
 2社ともに他の食品スーパーとの競合が激しく収益低迷が続き、今回HGCが8月末で全日食に吸収されることに伴い、全日食への切り替えができず商品調達に支障が出るとして自己破産申請に踏み切った。

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