HTB(本社・札幌市中央区)は、札幌市豊平区平岸4条13丁目の旧本社近くにある平岸高台公園(豊平区平岸)に園名碑を寄贈した。同公園は、人気番組『水曜どうでしょう』のロケ地として使われるなど、HTBにとっては関係の濃い公園。同社は、創業の地であったことや『水曜どうでしょう』のロケ地であったことなどを背面に記した園名碑を寄贈することで、地域貢献に繋げたい考え。(写真は、平岸高台公園に設置された「園名碑」。右が解体中のHTB旧本社)
(写真は、「園名碑」の背面)
HTBは、1968年に平岸高台に、HBC、STVに続く3番目の民放として誕生した。創設者は、当時の北海道経済を支える重鎮だった金星自動車や札幌トヨペット社長の岩沢靖(おさむ)氏だった。開局当時はまだ平岸高台公園は整備されておらず、現在の公園の姿になったのは開局から8年後の76年3月だった。広さは約2907坪(9595㎡)で、高低差があり広々とした芝生公園と大きな滑り台が特長。丘の上の展望台からは手稲山も一望できる。
この公園が旧本社に隣接していたためイベントの開催や番組ロケで使用してきた。中でも96年10月9日から放送を開始した『水曜どうでしょう』のロケ地になったことから、「聖地」として全国に知られるようになり、多い年には年間5万人以上の番組ファン、HTBファンが訪れる札幌の隠れた名所になっている。
開局50周年を機に、HTBは札幌中心部の創世スクエアに移転したが、創業の地への貢献を市に打診。平岸高台公園の園名碑が老朽化していたことから、新しい園名碑を寄贈することにした。園名碑は、高さ1m、幅1・1m、奥行24㎝の御影石で、本体部分は特殊加工で白樺の木を積み上げたイメージにしている。前面にはHTBのマスコットキャラクター「onちゃん」と豊平区のシンボル、リンゴのシルエットがデザインされ、背面にはHTB旧本社が平岸高台にあったこと、『水曜どうでしょう』のロケ地であったことが記されている。
園名碑は、公園の西の端に設置され、現在は解体中のHTB旧本社ビルを見ることもできる。