札幌地下街の顔「銀座ライオン」、半世紀目前のお別れ

経済総合

 札幌市中央区大通西2のさっぽろ地下街オーロラタウンにある生ビールと料理の店「銀座ライオン大通地下街店」が、4月30日(金)に49年間の営業を終了する。(写真は、4月30日で閉店する「銀座ライオン大通地下街店」)

 同店を運営しているのは、サッポロホールディングス(本社・東京都渋谷区)のグループ会社、サッポロライオン(同・同都新宿区)。「銀座ライオン大通地下街店」は、札幌地下街が開業した1971年11月から営業しており、オーロラタウンでは同店の向かい側にある「UCCカフェプラザ・札幌オーロラタウン店」とともに老舗の双璧とされていた。
 閉店の理由は、コロナ禍による売り上げ減少。コロナ禍での営業を1年間継続したが、収益回復の見通しが立たないことから閉店を決めたようだ。閉店が決まってからは、常連客から惜しむ声が出ている。また、100年以上の歴史がある狸小路商店街2丁目の「ビアホールライオン狸小路店」を訪れるお客からも、「大通地下街店」の閉店を残念がる声が多く寄せられているという。

 今回の閉店によって、サッポロライオンの札幌市内店舗は、「銀座ライオン札幌パセオ店」(札幌市北区、パセオ内)、「YEBISU BAR札幌アピア店」(札幌市中央区、アピア内)、「ビアホールライオン狸小路店」・「炭火焼肉狸小路やまごや」(同)、「ビアケラー札幌開拓使」(同、サッポロファクトリー内)の5店舗になる。

 今回の閉店によって他店舗での集客増を図り、店舗採算向上を目指すとしている。

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