不動産のトータルプロデュース、レーシングチームの運営などを展開している有限会社恒志堂(本社・札幌市中央区)は、eスポーツの専用フロアを設けたeスポーツ特化型ホテル『VILLA KOSHIDO ODORI』を3月1日(月)にオープンさせる。こうしたホテルは東日本初で、eスポーツ選手の合宿やイベント発信拠点として利用するほか一般客の宿泊需要にも対応する。※動画は画像↓をクリックしてご覧ください

(写真は、eモータースポーツの専用部屋で「グランツーリスモSPORT」に取り組んでいるeスポーツ選手)
(各部屋はドミトリータイプでキッチンなどが備え付けられている=写真)

 立地場所は、札幌市中央区大通西14丁目で、昨年末に国の重要文化財に指定された旧札幌控訴院(札幌市資料館)の西隣。地上6階建て、延べ床面積は約880㎡、投資額は約6億円。部屋数は12室、いずれもドミトリータイプで広さは55㎡から75㎡、2人から16人まで宿泊できる。
 各室に浴室、シャワー室、トイレ2ヵ所、洗面所2ヵ所、キッチン、55インチディスプレーなどが装備されている。各部屋にネットの単独回線があるため安定したアクセスが可能。部屋の色調や家具、床材は12室で異なり、各部屋からは旧札幌控訴院を眺めることもできる。
 
 2階がeスポーツフロアで、3部屋あり(うち1室は宿泊可能)、恒志堂モデルのハイスペックなゲームパソコン10台のほか、eモータースポーツ用のハンドルシート3台を設置、ライブ配信や録画もできるようにしている。宿泊費は1人1泊6000円(税別)から、宿泊者は無料で24種類のeスポーツを楽しむことができる。 

(写真は、宿泊可能なeスポーツ専用部屋)

 eスポーツ特化型ホテルの開業にあたり、恒志堂では北海道初のeスポーツVTuberとして「風越星名」(かぜこしせな)をキャラクターとしてデビューさせ、eスポーツを盛り上げていく。同社の佐藤元春代表取締役は、「eスポーツで世界をリードしている中国や韓国では、選手たちがゲーミングハウスを作って合宿のようにトレーニングをして技術を向上させている。日本でもそうした需要が出てくるほか、幼児教育から高齢者の認知症予防までeスポーツは幅広い可能性があるため、身近にeスポーツに触れることができる場としてこのホテルを作った」と話す。その上で佐藤氏は、「eスポーツに特化したホテルの開業によって、札幌をeスポーツの聖地にしたい」と意欲を語っている。
『VILLA KOSHIDO ODORI』の開業を記念して、2月27日(土)には「グランツーリスモSPORT」、「ぷよぷよ」など多数のゲームを用意したeスポーツ無料体験会を実施、参加者には同ホテルの宿泊割引券を配布する。
(写真は、『VILLA KOSHIDO ODORI』の外観)



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