コメリがDCMホーマックの寡占地域「日高管内」に出店、これからを占う試金石

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 全国でホームセンターを展開するコメリ(本社・新潟県南区)が、日高郡新ひだか町に中規模サイズのホームセンター「コメリハード&グリーン」の建設を進めている。日高管内は、DCMホーマック(同・札幌市厚別区)グループの寡占地域。コメリは、そこに攻め込む。(写真は、「コメリハード&グリーン新ひだか店」の建設予定地)

 出店場所は、国道235号線沿いの新ひだか町静内駒場6ー1ほかで、現在、「ローソン静内駒場店」やラーメン店の「麺や虎鉄 静内店」、「雑貨屋econet」が出店している場所を含めた周辺。コメリは、日高振興局から開発許可を得て約3569坪(1万1869・35㎡)の土地を造成して「コメリハード&グリーン新ひだか店」の建設を進めている。

 店舗の設計はT&N北海道設計事務所(札幌市東区)、施工は小泉建設(本社・函館市)。土地造成工事は2020年9月1日から始まっており、店舗の建設工事は21年5月末まで、現在は基礎工事の段階。「ローソン」と「雑貨屋econet」を含めた物販の総面積は、約1239坪(4091㎡)になる。

 日高管内(日高町、平取町、新冠町、新ひだか町、浦河町、様似町、えりも町)のホームセンターは、DCMホーマックグループの寡占状態。ホーマックニコット(本社・札幌市)のホームコンビニ「ホーマックニコット」が、「富川店」(沙流郡日高町)、「えりも店」(幌泉郡えりも町)、「様似店」(様似郡様似町)の3店舗、「DCMホーマック」が「浦河店」(浦河郡浦河町)、「静内店」(日高郡新ひだか町静内木場町)の2店舗があり、DCMホーマックグループ以外では、テーオーリテイリング(本社・函館市)の「イエローグローブ」が「日高富川店」(日高町)の1店舗を展開しているだけ。

 コメリは、道内で大型ホームセンターの「コメリパワー」を苫小牧市、砂川市、旭川市、帯広市、岩見沢市、名寄市の計7店舗、「コメリハード&グリーン」を、空知管内(美唄市、栗山町)、上川管内(旭川市、上富良野町、当麻町、東川町、美瑛町)、石狩管内(当別町、千歳市)、十勝管内(清水町、音更町)で計11店舗展開している。未出店地域だった日高管内で寡占のDCMホーマックグループとどう戦うか、今後を占う試金石となりそう。

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