2020年9月売上高、アークス・ダイイチ既存店前年超え、イオン・ラッキー前年割れ

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 アークス(本社・札幌市中央区)、イオン北海道(同・同市白石区)、ダイイチ(同・帯広市)、北雄ラッキー(同・札幌市手稲区)の2020年9月度の売上高前年比が出揃った。アークスとダイイチは、既存店売上高が前年を上回ったが、イオン北海道と北雄ラッキーは既存店売上高が前年を割り込んだ。(写真は、9月12日にリニューアルオープンした「ラッキー新琴似四番通店」)

 今年の9月は、暦の関係で日曜日が1回少なかったことに加え、昨年10月の消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が出て相対的に厳しい状況だった。

 アークスは、全店売上高が101・1%、既存店売上高は100・5%になり、コロナ感染拡大による内食需要が高まった2月以降で最も低い伸び率になったものの、前年を超えている。北海道6社の売上高は、全店が101・5%、既存店は101・2%だった。東北3社の売上高は全店が100・5%、既存店は99・4%となり、北海道と東北で差が出た。
 客数は、全店で95・6%(北海道95・3%、東北96・1%)、既存店で95・3%(北海道95・0%、東北95・8%)、客単価は全店で105・7%(北海道106・5%、東北104・6%)、既存店で105・4%(北海道106・6%、東北103・8%)になった。

 イオン北海道は、全店が160・5%、既存店は93・4%になった。GMS(総合スーパー)、SM(食品スーパー)、DS(ディスカウントスーパー)の各業態ともに既存店は前年に届かなかった。 部門別では、衣料部門が全店84・2%、既存店78・2%、食品部門が全店218・4%、既存店99・8%、住居余暇部門は全店85・4%、既存店75・1%になった。客数、客単価ともに前年を割り込んだもよう。

 ダイイチは、全店が99・4%、既存店が101・7%になった。全店ベースでは3月8日に閉店した「豊岡店」(旭川市)の影響があって売り上げが減少した。全店売上高の前年割れは6月度以来、3ヵ月ぶりとなった。部門別では、▷青果100・6%▷水産99・5%▷畜産103・5%▷惣菜101・4%▷デイリー100・8%▷一般食品95・7%▷日用雑貨95・5%▷その他107・3%となった。客数は91・4%、客単価は108・8%だった。
 
 北雄ラッキーは全店と既存店が同じ数値で94・5%、今期に入ってから初めて95%を割り込んだ。衣料部門は86・2%、食品部門は95・8%という内訳。地域別では「シティえんがる」(紋別郡遠軽町)や「シティわっかない」(稚内市)が前年を超えたが、札幌圏が振るわなかった。客数は90・2%、客単価は104・9%になった。各社とも10月に入ってから昨年の消費増税買い控えの反動増もあって好調に推移している。

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