札幌・創成川イーストの商業施設「サッポロファクトリー」の「フロンティア館」西側を南北に走る道路、東4丁目線が、クランク(直角のカーブが2つ交互に繋がっている形状)になっているのを知っている市民も多いだろう。なぜ「逆コの字」型のクランクになっているのか、歴史的な由来は後日に譲るとして、このクランク道路が近く解消される。(写真は、札幌市が取得した時間貸し駐車場として使われていた土地)
東4丁目線の大通東4丁目から北5条東4丁目までの間は、クランクがあったり車線が4車線から2車線になったりと、短い距離ながら車は走りづらく、歩行者も歩道が狭くて歩きにくいなど問題があった。
札幌市は、これを解消するため、この間を道路幅20mとし、歩道を両側に5mずつ、車道は2車線10mとしてクランクを解消、直線道路にする計画を立てている。今回、市はこの一環としてフロンティア館の西側にあたる北1条東4丁目の土地を取得、計画に向けた動きを始めた。市が取得した土地は、長方形の約250坪で2014年頃までは札幌軸受工具の本社が建っていた場所。その後、同社は東区伏古に移転、時間貸し駐車場として利用されてきた。
市は、今年度中に東4丁目線の道路幅拡大についての都市計画決定を行う方針で、2車線区間の北2条東4丁目から北5条東4丁目までの用地買収を進めていく。都市計画決定を終えた後に事業認可を得て工事に着手、数年後にはクランクが解消され歩行者も歩きやすくなる見通し。このクランク道路は、札幌の街が大きくなっていく過程で生まれてきた歪の痕跡と言えるもの。クランク道路の成り立ちについては、後日紹介したい。