全国の店舗数が減少している「セブンーイレブン」。北海道でも2019年8月末の1012店舗から20年8月末は1001店舗と1年間で11店舗も減少した。そんな中で、札幌市内で2店舗が同時リニューアルを行っている。
(写真は、リニューアル工事中の「セブンーイレブン札幌南1条西11丁目店」=上と「セブンーイレブン札幌中央南11条店」)
セブン&アイ・ホールディングス(本社・東京都千代田区)の子会社、セブンーイレブン・ジャパン(同・同)は、今期は新規出店よりも既存店舗のリニューアルに重点を置く施策を実施している。札幌市内ではコンビニ店舗数が飽和状態に近く、「セブンーイレブン」はドミナント(集中)出店による1店当たりの売上高低下も進み、加えてコロナ禍による中心部店舗の売り上げ減少も落ち着いてきたとはいえ深刻だ。
こうした環境下で、「セブンーイレブン」は、札幌市内の「札幌南1条西11丁目店」(中央区南1条西11丁目327ー2)と「札幌中央南11条店」(同区南11条西13丁目1ー23)を同時リニューアル工事中だ。「札幌南1条西11丁目店」は、市電の「中央区役所前停留場」の前にあり、通勤通学客の利用が多い。「札幌中央南11条店」は住宅地にある店舗。
セブンーイレブン・ジャパンでは、店舗リニューアルのポイントとして酒売り場の拡大を掲げており、酒売り場へのオープンケース導入を今期末(21年2月期)に8000店舗まで実施する。また、セミセルフレジも9月から導入を開始しており、21年度上期中に全店導入を完了させる。リニューアル工事中の2店舗でもこうした活性化策を取り入れることになりそう。
札幌市内では、これまでコンビニの新規出店工事が街角の日常的な光景だったが、今後はリニューアル工事が主役になりそう。