アークス(本社・札幌市中央区)、イオン北海道(同・同市白石区)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)の2020年8月度売上高前年比は、昨年よりも暦の関係で日曜日が1回多かったもののコロナ禍による巣ごもり需要の一服感が出ており、既存店はイオン北海道と北雄ラッキーが前年割れ、アークスは前年を超えるなど差が出た。(写真は、苫小牧市内の「マックスバリュ日新店」)

 アークスの売上高は、全店が前年同月比106・3%、既存店が同105・5%だった。今年2月以降、全店、既存店共に7ヵ月連続で前年を超えた。客数は、全店が同98・1%、既存店が同97・6%、客単価は全店が同108・4%、既存店が同108・1%になった。
 ラルズ、東光ストア、道北アークス、福原、道東アークス、道南ラルズの北海道分の売上高は全店が同107・7%、既存店が同107・2%だった。客数は、全店が同98・1%、既存店が同97・6%、客単価は全店が同109・8%、既存店が同109・9%だった。ラルズは札幌圏の店舗が多く、コロナ禍による帰省自粛で売り上げが大きく伸びた。低価格をできる限り維持、買い物客のニーズに応えた。

 ユニバース、ベルジョイス、伊藤チェーンの東北分の売上高は、全店が同104・5%、既存店が同103・3%だった。客数は全店が同98・1%、既存店が同97・7%、客単価は全店が同106・5%、既存店が同105・8%だった。

 イオン北海道の売上高は、全店が同176・6%、既存店が前年同月比99・6%になった。既存店はイオン北海道の前年比、全店は旧マックスバリュ北海道とイオン北海道の合算のため大きく伸びている。業態別ではGMS(総合スーパー)が前年割れ、SM(食品スーパー)とDS(ディスカウントスーパー)は前年を超えているが、昨年10月の消費増税前の駆け込み需要が昨年8月頃から出ていたため、その反動減が若干出た。
 部門別では、衣料が全店同80・1%、既存店同85・2%、食品が全店同218・6%、既存店同101・5%、住居余暇が全店同117・7%、既存店同98・9%だった。客数は前年を下回り、1点単価は下がっているものの買い上げ点数の増加で客単価は上昇する傾向が続いている。

 北雄ラッキーの売上高は、既存店が前年同月比98・9%だった。7月は前年を超えたが再び前年割れになった。部門別では衣料部門が同89・1%、食品は同100・2%。食品のうち酒、タバコの売り上げは前年より減少した。「シティえんがる」は、通行止めになっていた紋別郡遠軽町のいわね大橋開通で売り上げが戻っている。客数は同93・1%、客単価は同106・2%。同社は、この1年間、新規出店がなかったため既存店のみの集計となっている。


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