ファミリーレストラン「ジョイフル」が北海道撤退、進出2年苦渋の決断

経済総合

 北海道に1店舗しかなかったファミリーレストラン「ジョイフル」が、10月11日(日)で営業を終了する。コロナ禍で来店客が減少、進出から2年で苦渋の撤退を余儀なくされた。(写真は、10月11日で閉店する「ジョイフル札幌東苗穂店」)

 ジョイフル(本社・大分県大分市)は、九州・沖縄を中心に全国767店舗(2020年5月17日現在、FC=フランチャイズ61店舗含む)を展開していた。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が出始めた3~5月の実績を踏まえ、6月には全国の不採算店舗を中心に200店舗の閉店を発表した。具体的な閉店店舗は順次発表するとしていたが、北海道の「札幌苗穂店」(札幌市東区東苗穂4条2丁目5ー24)は8月に入っても対象店舗とはなっておらず、一部では存続の可能性も出ていた。

 しかし、ジョイフルは9月18日、新たに閉店対象店舗を加え、「札幌苗穂店」は全国18店舗の一つに加えられた。同店は、18年9月に開業した複合商業施設「アクロスプラザ東苗穂」内にある。建物はエムジーリース(本社・東京都千代田区)が建設、同社のリーシングでジョイフルが進出してきた。他に、「セントラルフィットネスクラブ東苗穂」や「サツドラ東苗穂4丁目店」、「ソフトバンク札幌東」が集積している。

「ジョイフル札幌東苗穂店」のオープンは、18年9月5日だった。翌6日の未明、北海道胆振東部地震が発生、同店もしばらくの間休業を余儀なくされた。それから2年、軌道に乗りかけた矢先、コロナ禍によって撤退せざるを得なくなった。胆振東部地震に始まり、コロナで終わる、苦難な北海道1号店だった。

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