津司が7000㎡級の食品スーパー「現金問屋手稲店」をオープン、津司耕太郎社長「長く利用してもらえる店舗目指す」

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 道内中堅の食品スーパー津司(札幌市、津司耕太郎社長)は31日、「卸売スーパー現金問屋手稲店」(札幌市手稲区前田4条7丁目)をオープンした。旧ダイエー手稲店跡で加森観光の親会社に当たる登別温泉ケーブルの所有物件を賃借したもので、売場面積は約7000㎡。この日は、午前9時開店で一斉に買い物客で店内に入り、広々とした売場が見る見る人で埋まっていった。津司耕太郎社長は、「日に日にお客様が増えていくだろう。安さだけでなく長く使ってもらえる店にしたい」と語った。(写真は、現金問屋手稲店の概観と混みあう店内、馬鹿値食堂)
 
 生鮮食品は通常のスーパーと同じ売場のスタイルだが、グローサリーや日配品、菓子類、飲料などはケースごと陳列。1個から買えるが箱売りの顧客である小売店や飲食店向け販売に力を入れる。
 
 店内は通路幅も広く、直線距離で200m近くもありゆったりと時間を掛けて買い物ができる。
 
 津司社長は、「地域一番の値段を出す売り方ではなく、平均的な値段で買い物客が長く使ってくれる店舗を目指したい。特売を目当てにしたお客は来ないのではないか」と、新業態であることを強調した。
 
 レジは14台で、開店から30分を過ぎたころから徐々にレジ待ちの列ができ、「ゆったりと買い物をしてもらう」(津司社長)の狙いは初日から成果が出ているようだ。
新店舗の年間売上高は約50億円を想定している。営業時間は午前9時から午後8時で年始以外は無休。
 
 また、店舗に併設した自前の食堂「馬鹿値食堂」では、店舗で販売している食材を使って、天丼やカツ丼、カルビ丼、ラーメンセットなどすべて500円で提供する。食堂の営業時間は午前11時から午後8時。

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