天然素材を使った手作り石鹸などを製造販売しているサボン・デ・シエスタ(札幌市中央区)が、コロナ禍で感染対策を徹底しなければならない飲食店や宿泊施設、介護施設、公共施設などに、同社製の除菌スプレーや石鹸を寄付する取り組みを始めている。22日までに同社の募集サイト(https://at-siesta.com/?mode=f22)から申し込めば寄付を受けることができる。(写真は、寄付する除菌スプレーと石鹸。いずれも天然成分を使っているため手荒れしにくいのが特徴)
サボン・デ・シエスタが寄付するのは、除菌スプレーと石鹸。除菌スプレーは、濃度72%のアルコールに上川郡下川町産のトドマツから抽出されるトドマツ油やミント成分、ユーカリ成分などを配合したもので、殺菌作用と保湿作用があり、手荒れしにくいのが特徴。また、ミントの清涼感を得ることもでき、手の消毒とともにマスク向けのスプレーとしても使える。
石鹸は、天然素材のみを使って1ヵ月以上かけて手づくりしているもので、札幌スタイル認証製品(札幌の暮らしの中から生まれた製品で札幌らしさを基準に市が認証)。肌に優しく手荒れしにくいのが特徴。
いずれも天然成分を使っているため、除菌スプレーは1個税抜き1600円、石鹸は1個同1200円とやや高いが、今回は無償でコロナ感染対策が不可欠な飲食店や宿泊施設、幼稚園・保育園、介護施設、公共施設等に寄付する。除菌スプレーと石鹸各200個を用意、2種類合わせて、1施設最大10個まで、1事業者最大20個まで寄付する。
サボン・デ・シエスタは、コロナ禍が始まってから、ホームページを通じて手荒れに困っている個人を対象に寄付先を募り、約400人に石鹸を寄付している。今回は、第2弾の寄付で、取り組みにあたっては日産の創始者、鮎川義介氏の経営学を学ぶ経営者塾「興心舘・王道學口座」のOB・在籍者でつくるコロナ対策支援、夢殿「恩送り」プロジェクトの支援を受けた。サボン・デ・シスエタの附柴裕之代表取締役(46)は、「企業には社会貢献活動が不可欠。コロナで大きな影響を受けている事業者の方々に少しでも役に立てることがしたかった。また、これまで縁のなかった業界の方々から様々なご意見をうかがって、当社製品の開発にも繋げたい」と話している。