小さなお菓子箱のような建物が特徴的だった「千秋庵製菓北郷グラン店」(札幌市白石区北郷3条8丁目)が、12日に閉店した。これによって千秋庵製菓の路面店は札幌市内の3店舗になった。ただ、単独の路面店は同店の閉店でゼロになった。(写真は、12日に閉店した「千秋庵製菓北郷グラン店」)
「千秋庵製菓北郷グラン店」は、北13条・北郷通沿いにあり、「セブンーイレブン札幌北郷13条8丁目店」と隣接している。駐車場も広く、入りやすい単独路面店として千秋庵製菓(本社・札幌市中央区)の和・洋菓子を販売してきた。
「千秋庵製菓」は2020年4月に本店ビルを建て替え、ホテル「ザ・ノット札幌」の1階に新たに新本店を構えたが、札幌市内をはじめとする道内には約30店舗を展開している。その多くは、商業施設内のインショップ店舗で、路面店は直近では6店舗だったが、19年9月10日に「医大前店」(札幌市中央区)、同月30日には「あけぼの店」(同市手稲区)を閉店している。「あけぼの店」はその後、10月11日に「ホクレンショップ前田店」(同)として移転オープンの形を取った。
路面店の多くは、賃貸マンションや商業ビルの1階に入っており、「北郷グラン店」のような単独路面店はこの店舗のみだった。今回の閉店によって、「千秋庵」のオリジナリティがある路面店は姿を消した。