旭川を拠点に道北地域で食品スーパーを展開するアークス傘下の「ふじ」と「道北ラルズ」が7月17日に合併し、「道北アークス」として1本化する。アークスは、札幌以外の地域で運営する子会社を同一地域で1社に集約し経営資源の有効活用と効率化を図ることにしており、今回はその第一弾となる。(写真は、ふじの『ウェスタンパワーズ永山山』=左と道北ラルズの『ビッグハウス東光店』)
合併は、ふじを存続会社として道北ラルズを吸収する吸収合併方式で道北ラルズは解散する。存続会社の社名を道北アークスに変更、社長にはふじの六車亮社長が就任する。合併契約の締結は5月1日で、合併承認は5月17日の株主総会でそれぞれ議決される予定。
ふじは、1965年の設立で2004年10月にアークス傘下に入った。旭川市を拠点に当麻町、美瑛町、上富良野町、北空知地区で24店舗を営業し、年間売上高は309億2800万円、純利益4億7600万円(12年2月期)。従業員数は251人。
道北ラルズは89年にラルズが三島の関連企業サンフーズに資本参加して100%子会社とし、90年に道北ラルズに社名変更。その後、三島から旭川市などの8店舗を譲り受け、芦別市の角旗商店の店舗なども引き継いで現在は富良野市、芦別市、北空知地区、上川地区北部に12店舗を営業。年間売上高は174億700万円、純利益は1億8100万円(12年2月期)、従業員数は152人。社長は、ラルズ出身の守屋澄夫氏が務めている。
両社が展開する食品スーパーの名称は、ふじの「スーパーチェーンふじ」、「ベストプライス」、「ウェスタン」、道北ラルズの「ラルズマート」、「ビッグハウス」だが、合併後にも変更はない。従業員の雇用は維持される。
アークス傘下子会社の合併は、08年3月のラルズとホームストア(室蘭)以来となる。