札幌市内で生鮮スーパー「北海市場」を6店舗展開しているモリワキ(本社・札幌市西区)は、「発寒店」(西区発寒9条14丁目516番地)をリニューアルする。精肉売り場を刷新して差別化、集客力を高め、地域のスーパーを巻き込んだ“肉戦争”を仕掛ける。改装工事のため「発寒店」は、6月1日から3日まで休業、4日午前9時にコロナ対策を徹底した上でオープンする。(写真は、リニューアル工事のため休業中の「北海市場発寒店」)
「発寒店」は、ホームセンターの「DCMホーマック 発寒追分通店」の敷地内にあるコラボレーション店舗。ホーマック店舗は2013年5月末にオープン、建物設置者は、三井住友ファイナンス&リース(本社・東京都港区)。「北海市場発寒店」は15年11月末にオープン、建物設置者は同じ。店舗面積は300坪弱。
今回のリニューアルは、精肉売り場が対象で、これまで自前で展開していた売り場にテナントとして大三ミート産業(本社・福岡県田川市)を導入する。大三ミート産業は、「北海市場山鼻店」(中央区)の精肉売り場も担当しており、その実績を生かして「発寒店」にも入ることになった。
モリワキの今野一彦副社長は、「生鮮3品の中で、精肉の伸びは大きい。地域でナンバーワンの精肉を提供し買い物需要に応えたい」と話す。大三ミート産業の精肉は百貨店水準の品質と味が特徴。「山鼻店」の精肉は、買い物客の支持を受けており、コロナ禍で丸井今井札幌店や札幌三越の食品売り場が休業していた期間に大幅に売り上げが伸びたという。
「発寒店」では、ホームセンターとの相乗効果もある。精肉売り場のリニューアルでホーマック店舗のバーベキュー用品の売れ行きにも好影響を与えそうだ。地域の食品スーパーや大型スーパーとの“肉戦争”を仕掛けることで、モリワキは同店の売上高(現在は年間10億円弱)を10%程度伸長させたい考え。