「北海道の光熱費を安くする!」をスローガンにホーム・エネルギーパートナーを目指している、いちたかガスワン(本社・札幌市中央区)は、4月から家庭用の都市ガス自由化部門に参入した。道内では家庭用都市ガス小売り市場への初参入で、これにより東京、大阪、東海、九州地方に続いて北海道でも都市ガス会社を自由に選べるようになる。(写真は、「いちたかガスワン」のロゴマーク看板)
いちたかガスワンは、LPガス、灯油、新電力を販売しているが、今回、都市ガスも新たに加えたことで家庭用のエネルギー4種類をすべて自社販売できる北海道で唯一の事業者になった。
2016年4月の電力自由化と同様に既存の設備を使い、契約する会社だけ自由に供給者を選択できる都市ガス自由化制度が17年4月からスタート。都市ガス自由化には小売り業者にガス機器の保安責任が課せられるが、いちたかガスワンは、LPガス事業者として60年の歴史があり、その経験を生かして保安責任には万全の体制を確保できるようにしている。
販売対象は、小樽市と北見市を除いた北海道ガス(本社・札幌市東区)の都市ガスを利用しているお客でガス設備を自己所有している家庭。また、北ガスとの契約プランが「一般料金」となっていることも必要。北ガス以外の都市ガスを利用しているお客や業務用・工業用・賃貸住宅のお客などは対象外。
料金は北ガス「一般料金」と同額だが、いちたかガスワンの「エネワンでんき」、「ガスワン灯油」とセットにすると「セット割」の適用となる。また、「エネワンでんき」、「ガスワン灯油」にも都市ガスとのセット割引がある。セットで利用すると全体で最大年間1万7544円(4人家族モデル)の削減ができる。