「ダイコクドラッグ」、インバウンド需要消失で北海道閉店1店舗、休業3店舗

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 18都道府県に約180店舗のドラッグストアを展開しているダイコク(本社・大阪市中央区)は、3月14日で「ダイコクドラッグすすきの駅前店」(札幌市中央区南3条西4丁目2、石原ビル1階)を閉店したほか3店舗を休業している。インバウンド需要激減の影響を受けたようだ。(写真は、閉店した「ダイコクドラッグすすきの駅前店」)

 ダイコクは、2008年に北海道に進出。札幌市内に「地下鉄さっぽろ駅前店」や「札幌南2条店」を出店した後、12年5月に「すすきの駅前店」を出店。その後、17年4月に「狸小路4丁目店」、19年6月に「札幌北2条西2丁目店」、同年7月に「豊水すすきの店」と店舗数を6店舗まで増やしていった(※函館市と小樽市にも店舗がある)。14年には北海道ダイコクを設立し、現地子会社が運営する形態に変更した。

 道内の店舗のうち早くから進出していた「地下鉄さっぽろ駅前店」や「札幌南2条店」は地元客を主要顧客にしていたが、その他の店舗はインバウンド需要を取り込んだ店舗が中心だった。「すすきの駅前店」は閉店したが、「豊水すすきの店」、「函館朝市広場店」、「小樽堺町駐車場前店」の3店舗は休業中で再開時期は示されていない。新型コロナウイルスの影響が長引けばこのまま閉店する可能性がある。ダイコクの売上高は、2019年8月期で約1222億円。

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