三菱自動車工業(本社・東京都港区)は、人口減少やカーシェアリングの利用者増加で国内市場が縮小しているため、100%出資の国内販売子会社の再編を進めている。その一環として、北海道三菱自動車販売(同・札幌市中央区)を3月31日付でD&Dホールディングス(HD、同・東京都中央区)に譲渡する。D&DHDは全国で中古車販売・レンタカー事業を展開している。(写真は、石山通沿いにある北海道三菱自動車販売の本社)
北海道三菱自動車販売は、1977年6月1日の設立で三菱自動車工業の完全子会社。道内に15店舗を展開しているほか中古車展示場2ヵ所、サービス工場2ヵ所を運営している。従業員数は307人(2019年12月31日現在)、年商は約96億円(18年3月期)。
D&DHDは、傘下子会社で法人向けレンタカー会社や自動車関連事業を展開しており、19年3月期の売上高は約210億円。17年10月に北海道三菱自動車販売から分割された北北海道三菱自動車販売(本社・旭川)を子会社化、旭川エリアで三菱系列の3店舗を運営しており三菱自動車工業とは協業の実績があった。
今回、国内販売子会社の再編に伴い北海道自動車販売をD&DHDに売却、譲渡することにした。今回の再編によって、レンタカー需要の大きい北海道エリアの特性を生かしたビジネス展開や、北海道の顧客ニーズに沿った店舗展開を図っていく。