御前水ゴルフ倶楽部を運営していた美々リゾート開発の民事再生計画案が12日に否決されたことを受け、「御前水ゴルフ倶楽部の権利を守る会」の有志が13日、札幌地裁に会社更生法の申し立てを行った。美々リゾートの再生計画案が否決されたことを受け、札幌地裁苫小牧支部は美々リゾートの民事再生手続き廃止決定を出しており、通常は破産手続きに移行するが、有志らの会社更生法申し立てによって破産手続きは中断され、更正法による再建へ進むものと思われる。(写真は、御前水ゴルフ倶楽部の案内看板)
美々リゾートの民事再生計画案は、12日に苫小牧市民会館で開かれた債権者集会で賛成210票、反対301票で否決された。否決によって再生手続きは廃止。監督委員による保全命令が出され、蔦森清克代表取締役など現経営陣は一切経営にタッチできなくなっている。
有志らは会員の手による再建を目指すため、13日に会社更生法を申し立てた。申し立て代理人は堀江健太弁護士。
今後、札幌地裁から更正手続きによる保全命令が出され、開始決定というスケジュールになる見通し。更正手続きの開始決定が出れば、もう一度債権を確定する必要があるため、「再建は一からやり直しになる」(堀江弁護士)
道内では会社更生法による再建例がここ10年間なく、ゴルフ場の再建に更正法が適用されれば道内で初のケースになる。
「守る会」の有志らは既に運営の受け皿となる一般社団法人の設立申請を行っており近いうちに認可される見通し。