札幌証券取引所は6日、2020年の取引開始前の午前8時45分から大発会を開催した。会員証券会社幹部や晴れ着姿の社員、札証上場の会社トップなど約70人が参加、取引開始を祝った。恒例となっている札証の鐘の打ち初めは北海道日本ハムファイターズのスペシャルアドバイザー、田中賢介氏が行い今年1年の活況を願った。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください
(写真は、札証の鐘の打ち初めをした後、記念撮影に応じる田中賢介氏)
最初に札証の小池善明理事長が登壇。小池氏は「今年は甲子(きのえね)で干支と十二支の最初の年であり幕開けに相応しい年になるように期待したい。世界情勢は中東や中国の不安要因があるが、IMF(国際通貨基金)は今年の世界成長率を3・4%と昨年より高めを予想している。国内では東京オリンピック・パラリンピック開催、札幌ではサッカーの試合やマンソン・競歩も行われ道民の楽しみが増えた。ぜひ明るい年になってもらいたい」と挨拶した。
続いて、昨年現役を引退し1月1日付で北海道日本ハムファイターズスペシャルアドバイザーに就任した田中氏が挨拶。田中氏は「この役職に就いてこれが最初の仕事。札証の鐘を鳴らして皆さまにとって良い年になるよう願いたい。また北海道経済、北海道が良い方向に進むよう気持ちを込めて打たせてもらう」と述べ、札証の鐘の打ち初めとして3回鳴らした。
(写真は、伊藤博公・日本証券業協会北海道地区協会会長の発声による三本締め)
最後に日本証券業協会北海道地区協会の伊藤博公会長(北洋証券社長)が登壇、「子年の相場格言は、繁栄、繁盛。そういう1年になってほしい」と述べ、参加者全員で三本締めを行った。
ちなみに、田中氏は16年1月5日の大発会でもひと回り小さかった札証の鐘を打ち初めしている。そのとき、田中氏は「この鐘を打つ者は飛躍の年になるという伝説をつくれるよう、まずは私が先頭打者でしっかりと責任を果たしたい」と述べていた。その年ファイターズはリーグ優勝と日本一を勝ち取っている。