札幌市に本社を置く株式上場食品スーパー(SM)3社の2019年11月度売上高は、アークス(本社・札幌市中央区)とマックスバリュ北海道(同・同)が前年同月を超えたものの、北雄ラッキー(同・同市手稲区)は前年を下回った。(写真は、アークスグループの東光ストア「北栄店」=札幌市東区)
今年の11月度は、暦の関係で昨年よりも土曜日が1回多く、SMには追い風。アークスは、全店売上高が100・4%、既存店売上高は100・0%だった。全店ベースでは3ヵ月ぶり、既存店ベースでは5ヵ月ぶりに前年と同水準になった。
ただ、客数は前年割れが続いており、全店が97・9%、既存店が97・7%で、全店、既存店ともに今年4月以降、8ヵ月連続で前年を割り込んだ。一方客単価は上昇傾向。全店は102・5%、既存店は102・3%で10月度の前年割れから1ヵ月でプラスに転じた。
マックスバリュ北海道は、全店が103・8%、既存店が103・2%で全店、既存店ともに順調に伸びた。客数は前年をやや下回ったものの「マックスバリュ」、低価格の「ザ・ビッグ」とも前年を超えている。生鮮食品が好調で、特に畜産と惣菜の伸びが高かった。客単価と1人当たりの買い上げ点数も伸びている。
北雄ラッキーは新規出店や閉店が1年間なかったため、全店と既存店は同じ数値だが、95・0%と苦戦した。「10月の増税で非食品分野の売れ行きが総じて悪かった」(広報)。衣料も厳しかった。客数は94・6%、客単価は100・4%だった。