文具事務用品のネット販売、郊外大型店や家電量販店、コンビニエンスストアの文具事務用品取り扱い拡充などに押され、札幌市中央区の三好商会が展開していたリアル店舗である「MIYOSHIーYA(ステーショナリーショップMIYOSHI)」が12月20日(金)で閉店する。(写真は、12月20日で閉店する「MIYOSHIーYA(ステーショナリーショップMIYOSHI)」)
三好商会は1957年設立のOA機器やオフィス家具、ICTシステム、事務用品の販売会社。オフィス空間の創造を主力事業にしているが、祖業の文具事務用品小売り店舗を65年から開始。68年に現在の札幌市中央区大通西18丁目に移転、98年には店舗を大通側に増築して同地で31年間営業してきた。
しかし、アスクル、カウネット、モノタロウ、たのめーるなど文具事務用品のネット販売が台頭、合わせて異業種小売り店のリアル店舗での文具事務用品売り場拡充などが進み、専門店の市場環境が悪化。このため、同社は12月20日で「MIYOSHIーYA」の閉店を決めた。
同社は、リアル店舗のBtoC(ビジネス・トゥ・コンシューマー)事業から撤退してオフィス空間構築などBtoB(ビジネス・トゥ・ビジネス)事業にさらに注力していく。また、「コメダ珈琲店江別一番町店」(江別市)も同社が運営しており飲食事業も強化する。