札幌本社の株式上場食品スーパー(SM)3社の2019年9月度売上高前年比は、アークスと北雄ラッキーが90%台後半で前年割れだったが、マックスバリュ北海道は106%と前年を超えた。(写真は、札幌市南区の「ビッグハウスサウス」)
アークスの9月度は、全店ベースが前年同月比99・7%、既存店ベースが同97・0%になった。昨年9月は胆振東部地震による買い物増があったため、北海道地区の店舗ではその反動の影響が出た。客数は、全店ベースが同98・1%、既存店ベースが同95・1%になった。全店、既存店ともに客数の前年割れは6ヵ月連続となった。客単価は、全店ベースが同101・7%、既存店ベースが同102・1%となった。
マックスバリュ北海道の9月度は、全店ベースが前年同月比106・7%、既存店ベースが同106・2%になった。同社は昨年9月の胆振東部地震後の買い物需要の増加に商品供給が追い付かず、他社と比較して大きな伸びがなかった。このため、今年はその反動減が少なかったほか消費増税前の駆け込み需要が想定より上回ったことが106%台と、今期では最高の伸びに繋がった。
同社は客数、客単価は開示していないが、「マックスバリュ」、「ザ・ビッグ」の業態ともに客数は前年を超え、客単価も上昇しているもよう。
北雄ラッキーの9月度売上高は、前年同月比95・3%になった。同社はこの1年間は新規出店がなかったため全店ベースと既存店ベースは同じ数値になっている。胆振東部地震後の買い物増に伴う反動減があったが、日用品や住居用品、衣料分野で消費増税前の駆け込み需要があった。衣料分野は前年を超えている。客数は同94・3%、客単価は同101・1%になった。