ホクレン農業協同組合連合会(本所・札幌市中央区)は、9月30日で小樽市堺町にある「ホクレンふうど館」(以下ふうど館)を閉館する。小樽観光を象徴する「堺町通り商店街」に1992年10月にオープン、27年間で役割を終える。(写真は、「ホクレンふうど館」)
小樽はホクレン発祥の地。100年前の1919年、8組合で設立された北海道信用購買販売組合(北聯)が現在のホクレンの始まり。「ふうど館」は、創業記念館として開館、消費者に北海道の風土とフードの素晴らしさを伝えていくのが目的だった。
建物は3階建てで、1階は道内の陶芸家40人の作品のほか北海道の農産品・加工品、銘菓、酒・ワイン・地ビールなどを展示販売、2階は陶芸ギャラリー、3階は多目的ホール。「ふうど館」のある約900mの小樽堺町通り商店街は、83年に北一硝子が石倉を再利用した「北一硝子三号館」を開館して以降、小樽運河の整備も追い風になって今では小樽観光の定番ルートになっている。「ふうど館」は、その一角を占めていた。ホクレンは、30日の理事会で閉館を正式承認する予定。