日本郵政(本社・東京都千代田区)は、小樽市朝里川温泉の「かんぽの宿小樽」を2020年3月末で閉館する。これによって道内から「かんぽの宿」が姿を消すことになる。(写真は、「かんぽの宿小樽」)

「かんぽの宿」は、全国に50ヵ所あるが、宿泊客の減少や施設老朽化で閉館が続いている。19年12月20日で営業を終了するのは、「かんぽの宿郡山」(福島県郡山市)など全国13ヵ所で、20年3月末で営業を終えるのは、「かんぽの宿小樽」と「かんぽの宿酒田」(山形県酒田市)の2ヵ所。

「かんぽの宿小樽」は、1959年にオープンし、9月で60周年を迎えた。小樽唯一の温泉街である朝里川温泉街の一角にあり大浴場も備えている。日本郵政では、営業終了後に施設を売却する意向。「かんぽの宿」は、道内に網走や層雲峡などに6館あったが、現在は「小樽」を残すのみだった。

 日本郵政は12年4月から「かんぽの宿小樽」の一部施設を利用して住宅型有料老人ホーム「かぜーる小樽」(34室)も運営している。


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