食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)の2019年8月の売上高前年比によると、既存店売上高は前年同月比104・1%で前年を超えた。7月は97・2%と落ち込んだが、8月は月初めの猛暑による夏物商材の販売好調などが奏功して大きく伸びた。(写真は、札幌市西区の「ダイイチ発寒中央駅前店」)
同社は、帯広、旭川、札幌の3地区で店舗展開しているが、3地区すべてで前年を超えた。帯広地区は「白樺店」の増床効果が大きいほか、競合店が2店舗閉店したことによる来店客増もあり前年より5%程度の伸びだった。また、旭川地区も競合店が2店舗閉店をアナウンスしたことで来店客が増えた。札幌地区では「清田店」(清田区)も前年をクリアした。
8月前半の猛暑で夏物商材は前年比20%ほどの大きな伸びを示したほか、「競合店対策として消費者向け販促を戦術的に継続している効果がジワジワと出てきた」(中本泰廣常務)。
部門別の売上高前年比は次の通り。
■青果 99・9%
■水産 101・2%
■畜産 107・3%
■惣菜 102・9%
■デイリー 104・1%
■一般食品 105・9%
■日用雑貨 108・7%
■その他 100・8%
客数は、103・3%、客単価は100・8%。
10月の消費増税に向けては3地区で競合店などの動きに応じた地区別対応を検討している。10月は同社の決算年度のスタート月にあたるため上昇基調を確保していく考えだ。