北洋銀行株主総会で安田光春頭取が「地銀モデル再構築」強調

金融

 北洋銀行(本店・札幌市中央区)は26日、札幌市中央区のホテル札幌ガーデンパレスで第163回定時株主総会を開催した。出席株主は524人で所要時間は55分間だった。(写真は、株主総会で司会を務める北洋銀行安田光春頭取=総会会場のモニター画面)

 安田光春頭取は頭取挨拶で昨年9月に発生した北海道胆振東部地震が道内経済や日常生活に多大な影響を及ぼしたことに触れ、「道内景況感は一時的に悪化したが、その後の復旧・復興に向けた関係者の懸命な努力もあり、年度終盤には回復の動きがより鮮明となった」とし、「当行は北海道が直面する課題への対応に取り組み、地域金融機関の役割を果たしていく」と改めて決意を述べた。

 その後、報告事項としてナレーション付きの映像で2019年3月期決算概況が示され、最後に安田頭取が対処すべき課題として①お客さま本位のコンサルティング営業を強化②業務・経費の見直しに加えシステム共同化に向けた取り組み、店舗運営の効率化③リスク認識や管理体制の定期的検証を通してコンプライアンスの厳格化④キャッシュレス決済の拡充などデジタル化対応ーーを挙げ、「地域、お客さまとともに持続的に成長するビジネスモデルを構築していく」と話した。

 剰余金配当や取締役12人の選任、監査役1人の選任についてはいずれも賛成多数で承認された。質問は、TSUBASAシステム共同化のリスク検証とITデジタル産業支援についての2問だった。

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