すすきのの治安守って55年、「薄野交番」建て替えに向け第一歩

社会・文化

 札幌すすきのの治安を守る要、「薄野交番」の建て替えに向けた動きが始まった。北海道警察本部が「薄野交番」建て替えの実施設計についての入札を6月10日に告示したからだ。27日には実施設計先が決まり、来年度には建設工事の入札が行われ3年後の2022年3月に新しい「薄野交番」が誕生する。(写真は、すすきの玄関口にある現在の「薄野交番」=中央の4階建て建物)

「薄野派出所」として南4西3に現在の「薄野交番」が建設されたのは、1964年11月。鉄筋コンクリート造の4階建て、延べ床面積は約66坪。1994年の警察法改正で正式名所が「派出所」から「交番」になった。薄野交番が管轄するのは、関東以北最大の歓楽街すすきの地区を含む南2西1から西5、南9西1から西5までに囲まれた長方形エリアで、常時10人以上の警察官が勤務する大所帯。

 築55年で老朽化が進み耐震問題もあって建て替えは既定路線だったが、一時移転先が見つからず延び延びになっていた。最近になって、管轄内に移転先が決まったことから道警は10日付で「中央警察署薄野交番改築工事基本実施設計」を告示、いよいよ建て替えに向けた動きが具体的に始まることになった。

 実施設計には、建て替え新築工事だけでなく既存建物の解体工事や仮設事務所の設置も含めた基本実施設計となっている。開札は27日に行われ、落札者が道警と契約すれば来年3月には実施設計が固まる。その後、この実施設計に沿った建設工事入札で建設業者が本決まりとなり、22年3月には新しい治安の拠点が誕生する。

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