訪日外国人対象に東川町、東神楽町、旭川市の1市2でシェアサイクルの実証実験

観光

 上川郡東川町を中心に旭川市、上川郡東神楽町で、主に訪日外国人を対象にしたシェアサイクルの実証実験が始まった。ひがしかわ観光協会(浜辺啓会長)が主体となり、1市2町、大雪カムイミンタラDMOが協力。事業を運営するのはアグリテック(東川町、中田浩康社長)とコギコギ(事業所・東京と福岡、中島幹彰社長)。(写真は東川町にある道の駅「道草館」のサイクルポート)

 韓国や台湾などアジアから増加している訪日外国人らに滞在期間中の手軽な移動手段として自転車を提供することで、地域の魅力を知ってもらい、継続的に来訪してもらうのが狙い。 

 ひがしかわ観光協会の高橋匡事務局長は「東川町周辺は、旭川空港やJR旭川駅から、バスなどの二次交通機関が不足しており、訪日外国人や旅行代理店などから、移動手段に自転車に関する問い合わせがずいぶんきていました」と話し、自転車の潜在的需要が以前からあったことを強調する。

 電動アシスト付自転車30台を用意し、東川町の①道の駅「道草館」②キトウシ森林公園③IYASU HOSTELの三カ所④旭川空港⑤東神楽町の「森のゆ花神楽」⑥旭山動物園⑦JR旭川駅前広場駐輪場の計7ヵ所にサイクルポートを設置している。各ポートには4~5台配置する。どこのポートからでも貸し出しと返却が自由で、24時間利用できる。

 実証実験は10月中旬まで。コギコギは東京や福岡、鎌倉、京都など4エリアを中心にシェアサイクルを導入している。同社取締役の波止紗英さんは「積雪がある地での実証実験は初めてですが、東川町は留学生が多く、訪日外国人以外にも需要が見込める」と見ている。今年の実績をもとに、同社がシェアサイクルを導入するかを判断するという。

 利用料金は6時間1500円(税別)、12時間1800円(同)、延長1時間100円。スマートフォンに「COGICOGI SMART!」をダウンロード・契約し、アプリ画面で操作する。立ち寄ったところも、データとして蓄積することができ地元の人たちが意外に思うところが観光スポットとなっていることもわかるという。
※2019年6月17日、記事一部修正しました。

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