インターネットを利用した歯科人材紹介サービスのリーディング企業であるファーストコネクト(本社・札幌市中央区)は、第1回無担保社債『北洋エコボンド』を発行、同行から5000万円を調達した。発行は2月1日付で調達資金は開発投資などに充当する。ファーストコネクトは、東京証券取引所マザーズ上場を目指し準備を進める。(写真は、宮副俊彦代表取締役)
ファーストコネクトは昨年、決算期を3月から10月に変更。2018年10月期決算は7ヵ月の変則決算だったが、売上高は約4・5億円を計上、売上高経常利益率は10%以上を確保している。同社は、札幌市のさっぽろエコメンバー登録制度に登録、環境に配慮したエコ企業として認定されていることから、私募債による資金調達手段として『北洋エコボンド』を選択した。
同社は、これまで銀行借り入れで資金調達をしてきたが、初の社債発行で財務体質の強化とともに成長に向けた投資に振り向けることにした。
歯科衛生士や歯科医師に特化した人材紹介サービス、歯科を紹介する口コミサイトではトップシェアを確保しており、今後は介護分野の事業を強化する。既に介護分野では人材紹介とともに求人広告も展開しているが、ソフトのシステム開発に重点投資を行い求人広告のバージョンアップを進める。また、介護人材の紹介では競合他社に人材を紹介する”送客”事業も新たに始め、介護事業の規模拡大を進める。
19年10月期は売上高7・5~8億円を計画、投資に重点を置くため利益は若干のプラスにとどめる見通し。同社は、マザーズ上場を目指し資本政策、財務政策で準備に入る。