家電量販店のヤマダ電機が日高管内新ひだか町静内に出店する。今年から道内地方都市で展開している小型店戦略の一環で、名寄、網走、紋別に続く出店。静内店のオープンは来春になりそうだが、近接してケーズテンキが既に営業しており家電量販店の集客競争は熱を帯びそうだ。(写真はヤマダ電機静内店の出店予定地と隣接するケーズデンキ静内パワフル館)
ヤマダ電機が出店するのは、新ひだか町静内の木場町1丁目。国道235号線に面した池内ベニヤ工場の遊休地。ヤマダ電機は定期借地権契約を結んだ。
ヤマダ電機は、小型店戦略で地方出店を加速しており、今回も①大規模小売店立地法の届出が必要ない店舗面積1000㎡以下②毎週1日の定休日を設ける③営業時間は午前10時から午後7時――というモデルを踏襲する予定。
出店する木場町地区は、ゲオやイエローハット、洋服の青山、ホーマック、マックスバリュなどの商業施設が国道沿いに集積している。とりわけ家電量販店としては、ベスト電器静内店、ケーズデンキ静内パワフル館が既に出店しており、ヤマダ電機はそこに新たに参入して家電ニーズを取り込んでいく。
ヤマダ電機は全国的に地方都市出店を加速しており、今年度中に過去最高の130~150店を出店する予定。道内では9月2日にオープンした名寄店に続いて12月には網走、年明けには紋別に出店する。今回の静内店はそれに続くものでさらに深川市や美唄市なども候補地に上がっているという。
道内の地方都市では商業施設が集積しているケースが多く、名寄はケーズデンキと背中合わせに出店、網走もベスト電器、紋別はケーズデンキに近接しており、今後もヤマダ電機の地方出店が続けば家電量販店の淘汰が進みそうだ。
道内のヤマダ電機の大型店舗は佐武建設(長野市)―田畑建設(江差町)が建設してきた。小型店舗の建設は、名寄店、網走店は佐武―田畑が建設を請け負ったが、紋別は大木建設(広島県福山市)が建設予定で、静内も大木建設が受注する見込み。