札幌市内でパンの「北欧」を展開する北欧STプラン(本社・札幌市西区)は、1月31日の営業をもって「札幌地下街店」を閉店した。(写真は、閉店した北欧パン「札幌地下街店」)
北欧STプランは、バブル期に破綻した北欧(同・同)の一部事業を承継した企業で、札幌市内に4店舗を展開していた。「札幌地下街店」は、札幌市中央区南2条西3丁目の地下街ポールタウンにあって、長く地下街の出来たてパン店として人気を得てきた。
同店の閉店によって、「HOKUO」ブランドの店舗は「アピア店」(JR札幌駅地下街アピア内)、「新さっぽろデュオ店」(新さっぽろアークシティデュオ内)、「JR手稲店」(JR手稲駅構内)の3店舗になった。
北欧は、札幌で焼きたてパン専門店として1979年に札幌で設立され、いち早くチェーン展開をしたことで知られる。北欧の経営が軌道になり始めたころに経営方針の対立から分かれたのが現在の「ボストンベイク」。
その後、北欧は南海電鉄や小田急電鉄と合弁会社を設立して現地展開を始めたが、「パンの博物館」などバブル期の過大投資で本体は破綻。合弁会社はそれぞれ合弁を解消して自主路線を歩み、「北欧」ブランドを展開している(南海電鉄系企業の北欧ブランドは2016年に他ブランドに切り替わった)。