北の達人が「創世スクエア」に本社移転、木下社長の感慨

経済総合

 化粧品や健康食品などのネット通信販売を展開している北の達人コーポレーション(本社・札幌市北区)が、2019年3月18日に本社を「さっぽろ創世スクエア」の25階に移転する。大阪から札幌に本社を移転してから17年、札幌中心部の再開発を象徴するビルに本社を構えることになる。(写真は、「さっぽろ創世スクエア」)

 北の達人コーポレーションは、2002年5月に大阪市淀川区で設立。同年11月に札幌市中央区北1条西2丁目のオフィスビルに移転。その後、北海道産の原材料を主に利用した健康食品などを製造してインターネットで販売、業績を順調に伸ばしてきた。
 
 その間、06年5月にJR札幌駅北口の北区北7条西2丁目のオフィスビルに移転、さらに10年11月には現本社である北7条西1丁目のSE札幌ビルに移転している。

 ここ5年間の業績を見ても、14年2月期の売上高17億8200万円が18年2月期には52億9200万円と3倍に拡大、経常利益も3億8600万円から14億300万円に3・6倍増えている。臨時雇用を含む従業員数も38人から88人になっている。

 こうした業容拡大に伴って現オフィスが手狭になったため、今年10月にグランドオープンした「さっぽろ創世スクエア」に移転することになった。同社がこだわったのは、ワンフロアで全社員が働けるスペースがあるところ。創世スクエアはその条件を満たす数少ないビルの一つだった。

 来春の本社移転は木下勝寿社長にとって特別に感慨深いものになりそう。というのは、同氏が札幌に本社を移した時、最初に事務所を置いた北1西2の8階建てオフィスビルが、新本社フロアから眼下に見ることができるからだ。同社の原点とも言えるビルが見える新本社は、足元を見据えさらに飛躍する拠点となりそうだ。

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