日本アクセス北海道(本社・札幌市東区)は27日、札幌市中央区の札幌パークホテルで開催された「2018年度北海道アクセス会総会」で、同社の2017年度業績と18年度から20年度までの第7次中期経営計画の内容を明らかにした。北海道アクセス会は、同社の取引先など約230社で作る団体で会長はサンマルコ食品(本社・札幌市厚別区)の藤井幸一社長が務めている。(写真は、北海道アクセス会総会で日本アクセス北海道の2017年度業績などについて報告する布施和博社長)
日本アクセス北海道の17年度決算は、売上高852億円、経常利益8億1000万円で前年度比4・3%の増収、4・8%の経常増益になった。売上総利益は68億円で同2・5%増。ただ、売り上げ総利益率は前年度の8・09%から7・97%に0・12ポイント低下、売上高経常利益率も同0・98%から0・97%とわずかながら低下した。
業態別の売上高は、リージョナルチェーン(地域スーパー)が387億円(前年度比0・1%増)、ナショナルチェーングループ153億円(同3・9%増)、ドラッグストア87億円(同3・3%増)、コンビニエンスストア71億円(同65・5%増)、外食・加工ユーザー56億円(同11・5%減)、卸売業46億円(同15・2%増)などになった。
布施和博社長は、「ナショナルチェーングループとコンビニ、ドラッグストアの売り上げ増加が増収の要因になった。コンビニ業態向けはサークルKサンクスとファミリーマートの事業統合による増加で売り上げ構成比は前年度の5・6%ら8・9%に増えた」と話した。
商品別売上高では、チルド商品とフローズン商品が合計630億円となり、売り上げの8割を占めている。「この売り上げ規模は北海道で断トツ。当社はドライ商品が弱いと一部で言われているようだが、ドライ商品の伸長率は前年比107%で172億円に拡大している」と強調した。
2018年度から20年度までの第7次中期経営計画のビジョンに「地域経済の発展に貢献できる北海道No.1食品卸企業」を掲げ、チルド、フローズン、デリカの得意分野で圧倒的な優位性を確立するほか、ドライ事業をさらに拡大する方針。
道産品事業では、北海道150年コラボ商品の企画・開発を進め、同社の幹線物流(関東と同社石狩センターを結ぶ24時間365日の定期便)を活用して道内限定販売商品の道外販売を強化する。さらに商品の発掘、開発をメーカーと協調して進め、「20年度には道産品事業で50億円を目指す」(布施社長)。
幹線物流は、道産品の全国展開と道産子の知らない定番商品を道内物販チェーンに拡売してもらう狙いがあるが、「近畿エリアと北海道を結ぶ幹線物流を準備中」(同)とした。
※2018年7月8日記事一部訂正しました。