セイコーマートのグループ企業で農業生産法人の長沼アグリは、農作業をするパート労働者向けの宿舎を整え今シーズンから本格運用を始めた。宿舎には8部屋があり既に6人が首都圏から入居。7月中に2人を採用する。宿舎を利用するのは20~30歳代の男女で、規模を拡大した長沼アグリの収穫、選果などの仕事をする。(写真は、宿舎内部)
長沼アグリは、3年前から稼動したセイコーマートグループの農業生産法人。スタート時はハウス19棟で、キュウリ、トマト、ピーマンを生産、セイコーマートグループに供給してきた。
現在は、ハウスを100棟まで増やしており、パート労働者も昨年の30人体制から今シーズンは52人体制まで引き上げる計画。
パート労働者の多くは、地元長沼町のほか北広島市や恵庭市、札幌市、江別市などから通っているが、本州方面から夏場を北海道で仕事をしながら過ごしたいという若者が多いことに着目、宿舎を整えて本州方面での求人活動も行ってきた。
宿舎は、作業所のある建物の2階にあり部屋数は8。6畳間をフローリングしてベッドや机、テレビ、クローゼットなどを備えている。共同のキッチンや風呂、洗濯機も揃え身ひとつで来ても生活できる施設になっている。
5月から男性6人が入居して同社で働き始めており、7月中に新たに女性2人が入居する。主に東京や神奈川など首都圏から採用。10月末ころまで同社でキュウリ、トマト、ピーマンの収穫や選果作業を中心に行う。
同社の勤務シフトは4週6休で作業時間は午前8時から午後5時。
キュウリやトマト、ピーマンは色合いや形の良いものは2個パック詰めされてセイコーマート店舗で販売され、形や色合いの良くないものは、セイコーマートグループの漬物工場やタレ製造工場向けに出荷。また、大きさが不揃いのものを3個ワンパックにしたブコツ野菜の販売も始めており、ほぼ全量が利用されている。