食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)の2017年10月~18年3月の半期単独決算は、新規出店や既存店改装、移転増床によって売上高は前年同期間比2・7%増収の202億2400万円になったものの、新規出店等の費用増加と人件費増で営業利益は同14・6%減の6億7700万円になった。(写真は、札幌市内のダイイチ発寒中央駅前店)
17年10月に旭川市内の旧ホクレンショップ跡に「豊岡店」を出店、同じく10月に帯広市の「白樺店」を改装、11月には旭川市の「東光店」を移転増床した。全店ベースでは前年同期間比2・3%増になったものの既存店ベースは同0・2%増と前年同期間の2・3%増よりも鈍った。消費環境が悪化していることを示している。
地域別の売上高を見ると、「豊岡店」の新店効果、「東光店」の増床効果で旭川ブロック(8店舗)は同7・3%増の63億600万円と大きく伸びた。帯広ブロック(10店舗)も同1・7%増の88億円と伸びた。それらに対して札幌ブロック(5店舗)は同0・7%減、51億1300万円。札幌ブロックの競争環境が厳しいことを反映している。
18年9月期は、売上高405億9000万円、営業利益13億7600万円と前期比4%の増収、0・6%の営業増益を見込む。既存店ベースの伸び率は、4~9月も低空飛行となる見込みで、焦点は札幌ブロックをいかに底上げできるかにかかっていると言えそうだ。