マックスバリュ北海道、2018年2月期は2%増収、6%経常減益

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 マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の2018年2月期決算は、売上高1259億5100万円、経常利益12億2200万円で前期比2・2%の増収、6・6%の経常減益になった。純利益は同22・1%増えて4億9200万円。配当は3円増配し20円。20171027_090824(写真は、10月にオープンした「マックスバリュ新発寒店」)

 新規出店は、7月に札幌市内4年ぶりとなる「マックスバリュ北40条店」(東区)、10月には久々のショッピングセンター内への出店となった「マックスバリュ新発寒店」(札幌市手稲区)、11月には旭川市内2店舗の「ザ・ビッグ緑が丘店」と計3店舗を出店した。既存店の大型改装は9店舗で実施した。

 商品、営業面では消費者の節約・低価格志向に対応して購買頻度の高い商品の価格訴求を行い、毎週実施の「火曜市」、「水・木曜市」に「日曜大市」を加えて販売を強化。毎月恒例の「お客さま感謝デー」、「わくわくデー」などの販売強化策、低価格で提供する「安い値!」では特に野菜販売を強化した。これらの施策によって買い上げ点数増加による客単価増に結び付いた。
 
 客数は、前期比98・7%、客単価は同103・6%。既存店売上高は、同102・2%になり、2010年9月から消費増税による駆け込み需要の反動減があった15年3月を除き、7年5ヵ月に亘り前年同月を上回った。
 
 販売費及び一般管理費は、新入社員の採用や人時単価の上昇による人件費増、新店及び既存店改装投資費用、「WAON POINTカード」関連費用、電気代の増加により同103・8%の278億100万円になった。売上総利益(粗利)は21・9%で前期比0・3ポイント増加した。売上高営業利益率は、0・97%で前期の1・04%から低下した。

 19年2月期は、札幌市内に新規2店舗を出店、都市部のモデル店舗として品揃えや売り場配置を進化させて地域密着の店舗経営を実践するほか既存店舗の活性化も引き続き行い、売上高1328億円、経常利益13億円と18年2月期比5・4%の増収、6・3%の経常増益を目指す。

 同社は、5月17日開催の株主総会の決議で正式決定する役員人事も内定した。以下の通り(敬称略)
▽取締役(執行役員SM商品本部長兼コーディネーター部長)國保明宏▽取締役(執行役員DS事業本部長兼コーディネーターGマネジャー)土井育雄▽社外監査役(イオン・ドラッグファーマシー事業政策チーム)芳賀直人▽退任(社外監査役)後藤鉄朗

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